歯科遠隔医療オフィシャルブログ

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「200床以上の病院」は遠隔診療できない!?

私の周りにいる年配の医師達(開業医)が、

「大病院が遠隔診療を始めたら開業医はおしまいだ!」と言っています。

 

どういうことかと聞いてみると、
人材が豊富(医者が多い)な大きな病院は、夜間でも当直しながら遠隔診療ができるし、遠隔診療だけを行う遠隔診療担当医師を置くことができると。


町医者が1人で夜間に遠隔診療をするとか、

対面診療の合間に遠隔診療を入れるより、
どうせ遠隔で診察が受けられるなら、患者は都心の大きな病院や専門病院の医師にかかりたいと思うだろうと。

 

なるほど確かに、

言っていることは理解できます。

ただ実際にはそんなことはないと思われます。

まず大病院が遠隔診療を始めるかどうか。

 

結論から言うと、大病院は遠隔診療をやりません(できません)。


まずは診療報酬の観点から。

基本的に遠隔診療で算定できる保険点数は『再診料』と『処方せん料』だけです


そしてこの『再診料』というのが、

200床以上の病院だと、『再診料』ではなくて『外来診療料』となります。


遠隔診療で算定できるのは『再診料』であって『外来診療料』ではありません。

 

つまり、

200床以上の病院は遠隔診療を行なっても保険点数が算定できないのです(自費ならOK)。


ちなみに女子医大病院は1400弱の病床があります。
つまり、

『再診料』ではなく、『外来診療料』を算定しています。そのため、遠隔診療は保険では行えません。

 

歯科はどうか、
歯科の保険点数は医科とは異なります。

女子医大では『再診料』と『外来環境加算』を算定しています。


厳密には歯科だけは『電話等再診料』を算定できるので、遠隔診療を保険で行うことも可能ですが、
大学の方針や、その他もろもろの大人の事情で、われわれの歯科口腔外科では『電話等再診料』を算定することはありません。

『外来環境加算』はもちろん算定できません。

 

まとめると、

200床以上ある病院は遠隔診療をやっても保険点数は算定できませんので、

今のところ、

大きめの病院(200床以上)は自費でない限り遠隔診療は行えません。

 

歯科については病院の医事課なり院長と相談して方針を決定するのが良いと思います。

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