歯科遠隔医療オフィシャルブログ

歯科遠隔医療を考えるオフィシャルブログです。

怠け者の遠隔医療?思考停止してもカラダは動く!

遠隔医療だ、ヘルスケアテクノロジーだと言ったところで、

そもそもアナログな人間で、怠け者の私は、遠隔医療もテクノロジーも、これからの医療には絶対に必要だとわかっているのに、

なかなか1人で勉強するとか、アイデアを実行するのは大変で、すでにサボりがちです。

 

LINEでもメールでも、SNSでも情報共有や会議ができますが、直接会ってみんなで仕事をしている感覚や熱さみたいな、体温を感じないとやる気が出なくて

好きでやっていることなのに辛くなってくる。自分が頑張っていると意識するだけで生産性が落ちる。

 

大学での病棟業務も、カンファレンスも、実際に人が集まって、お互いに相手の体温や気合いみたいなものを感じることができるから、毎日必死に仕事を頑張っていると自覚せずに同じことを続けられる。

 

だから、根拠はないけど、医療現場で行われていることが全部遠隔になったり、テクノロジーが駆使されて、医局のカンファレンスも看護師とのやりとりも、実際に会って話すという基本的なコミュニケーションがなくなったら、信じられない事故が起きるんじゃないだろうか。

 

現在進行中のシステマティックレビューが2件あるが、一件は私の個人的な、趣味のような仕事で、遠隔診療が口腔顔面痛治療にどんな影響を及ぼすか、どんないいことがあるかを調べるもの。もう1つは学会から依頼されて、10人くらいで進めている口腔顔面痛に対する運動療法に関するレビュー。

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1件目は北里大学の先生と2人で進めているが、月に2回は会って作業をするし、次回までの宿題も明確にしているので、作業はどんどん進む。

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一方で、いまいちなにをやらされているのかわからない、2件目のレビューについては、なかなかモチベーションが上がらず苦労している。

作業をしている10人は、全く顔も知らないというわけではないけれど、このレビューについては、たまたま居合わせた数人で議論したくらいで、10人全員が集まったことはない。

だから、集まったときの雰囲気やギラギラしたリーダーのやる気なんかも誰にも伝わっていない。

 

結局なにがいいたいかと言うと、いくらテクノロジーが進んで便利になっても、実際に人と会ったときの、相手から貰えるエネルギーがないとわたしは怠けてしまうということです。

 

 

自宅で1人で行なっている遠隔歯科相談は、対面していないにもかかわらず、どういう訳か、患者さんから熱が伝わってくるし、私も楽しいので続けられますが、

ウェブカンファレンスやスカイプミーティングは苦手なのです。

 

遠隔でできることと、できないことの境界は、私のモチベーションに大きく左右されて、

必要なことだから続けられるというわけでもなく、継続できるモチベーションがあるかどうか。

とりあえずはじめてみるってのは最高だけど、飽きたとき怖いので、始める前に自分の性格を振り返るのもたまにはいいのかなとも思います。

 

いままさにやろうとしている長崎の島医療とのコラボレーションも、ナノサイエンスとの融合も、やろうとしていることは遠隔医療でも、プロジェクトは遠隔では進まないのです。

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考えていても仕方ないので、近々関西方面にまた遊びにいきます^ ^

 

プロフィール
長縄拓哉(ながなわたくや)

初期研修医時代から東京女子医科大学病院、歯科口腔外科学講座で口腔腫瘍、顎顔面外傷、口腔感染症治療に従事しそれぞれ認定医資格を取得。デンマーク・オーフス大学に留学し口腔顔面領域の難治性疼痛について研究。口腔顔面領域の感覚検査器を開発し、国際歯科研究学会議(IADR2015, ボストン)ニューロサイエンスアワードを受賞。2015年に東京女子医科大学病院に口腔顔面痛み外来を開設。統括医師として難治性疼痛患者の治療を行っている。文部科学省科研費を獲得。Neurotalk2017(スペイン)シンポジスト。医学博士。株式会社メドレー仲介型販売取次店。日本口腔顔面痛学会評議員。日本口腔内科学会代議員。日本遠隔医療学会•歯科遠隔医療分科会会長。