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『禁煙に完全遠隔診療認可!?』遠隔禁煙外来の次は遠隔歯科検診!?

以前から遠隔禁煙外来は行われていたが、今回の通達で何が変わったのか。

初診が遠隔でもOKになったなどとメディアでは言われているが、そもそも自由診療なら初診が遠隔でもOKだったし、根底にある"対面診療と併せて行う"というのももちろん変わらない。

また、『完全遠隔診療認可』と言っても、保険診療の話をしている訳ではないから、結局のところあんまり変わっていない。

ちなみに、今回の通達では初診に関する記載は一切ない。

 

  

さて、"遠隔禁煙外来"のことはいいとして、今後の遠隔医療を取り巻く環境はどのように変化していくか。つまり、遠隔禁煙外来の次は何外来か。

遠隔で診察、治療が可能な疾患であって、誤診や見落としのリスクが少ない疾患に対する遠隔診療というのは前提にあるだろうが、

"途中で受診をやめてしまう"、つまり治療が継続できない、治療に対するモチベーションが保てないというのがキーワードとして挙がる。

 

そもそも禁煙治療にはモチベーションが重要で、動機付け面接(Motivational Interviewing: MI)などのテクニックを使って患者のモチベーションを維持して行う。

これと同じように、

モチベーションを維持して治療を継続させる必要がある疾患

治療を途中で諦めてしまいがちな疾患にはどんなものがあるか。

つまりは動機付け面接の適応疾患はなにか。

 

例えばアルコール依存性治療、肥満(ダイエット)、服薬指導(Medication non-adherence)

実は慢性疼痛も同様で、治療期間が長くなり、治らないのに薬は飲まなきゃダメだと言われ、モチベーションを保つのが大変な疾患の一つだ。

 

以前こんな論文を書いた、

f:id:hatehatepain:20170719070427j:image

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2212555815001878

"慢性疼痛患者に動機付け面接を行なって、治療に対するモチベーションを維持した"という内容だが、

"動機付け面接+遠隔診療"なら、さらに治療効果や治療継続に貢献できるだろう。

 

 

さて歯科治療ではどうか。

基本的に歯科治療にはモチベーションが必要だ。治療期間は長く、日々のメンテナンスや定期検診も重要。歯周治療に終わりはなく、慢性疾患として捉えられている。

 

例えば「半年後に検診においで」と言われても、痛みも何もなければめんどくさくて歯科医院なんかに行ってられない(モチベーションがない)。

ではその代わりに、半年後に遠隔歯科相談(検診)をしましょうとなったら、禁煙治療と同じようにモチベーションは保てるかもしれない。

 

忘れた頃に遠隔歯科検診の通知が来て、仕事の合間にオフィスで診察を受ける。モチベーションが上がったところで歯科医院を受診してもらったらいい

 

やらない理由が見つからないわ。