歯科遠隔医療オフィシャルブログ

歯科遠隔医療を考えるオフィシャルブログです。

こどもの遠隔診療を拒否する親はあぶない!?虐待してる?

職場(大学病院)で、子供サポートチーム(CAPS: child abuse prevention team)、

簡単に言うと虐待されている子供を見逃さないようにとか、またそんな子供や親のサポートをする目的で、

小児科の先生やソーシャルワーカーさんとチームを組んで活動している。

 

歯科は何をするのかと言うと、顔面の外傷、歯の外傷で病院を受診した"こどもと親とケガの状態"を総合的に判断して、

"違和感"があればチームを招集して対応する。

 

虐待する親はこどもの口元を殴る傾向があって(泣き止まないから口をなんとかしようとする。上記の事件も)、

で、夜間の救急外来を受診する。

そのため、口腔外科医が虐待を発見するケースは少なくない。

 

もちろん、虫歯が放置されているなどを歯科医院で見つけることもあるから、歯科医師の役割は重要です。

 

外傷の話に戻ります。

一般的に虐待する親は病院に子供を連れて来たがらないが、歯科ならバレない(虐待していることが)だろうと、怪我をするとフラッと連れて来たりする。

私たちはそれを見逃さないようにしたい。

 

夜間の救急外来を積極的に行なっている病院は都内には実は少なくて、特に歯科大学のほとんどは夜間の外来はやっていない。

なので、総合病院にあるこのチームにおいて、

夜間の救急患者を毎日受け入れている歯科医師(口腔外科医)の役割は大きいと思っている。

 

歯科大学では小児歯科を中心にチームが組まれることも多いが、総合病院にはほとんどない(チームはあっても歯科医師が参加していない)。

ということで、JOMSMPに一本レターを書きました。

 

総合病院で、夜間救急を一生懸命行っている病院こそ、CAPチームに歯科医師や口腔外科医を入れるべきだ!という内容です。

 

http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2212555816000089?via=ihub

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前置きが長くなりましたが、遠隔診療の話になります。

虐待する親は外面(そとづら)がよいです。

一方で、検査や入院を拒む傾向がある。やましいことがバレるのが嫌なのだ。

 

そこで、

「外来通院が難しければ一回遠隔診療してみないか?」と提案したらどうなるだろうか。

 

こちらは外来通院がダメだというから妥協して遠隔診療を提案してるんだからそちらも妥協してくれないか?なんつって。

 

遠隔診療は家の様子がわかるので、危ない部屋(虐待部屋)に気づけるかもしれない。

親は拒否するだろうが、提案するのはありだとおもう。拒否したらあやしいと思ってもいい。(そもそもあやしい親に提案するんだから、拒否してきたらさらにあやしい)

 

ただ、

家の雰囲気も背景も、遠隔ならいくらでもかえられるからダメかも(画面に映るところだけ片付けるとか)、

と、

この写真をみて思ったのでこんな記事になりましたが、提案くらいはしてみようと思います。

 

 

韓国にきました。

うそです(部屋の雰囲気が韓国)。

 

いくら遠隔診療でも、部屋の雰囲気は変えられてしまうという話でした。

この内容で笑っている私は不謹慎だと思います。

申し訳ございません。

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プロフィール
長縄拓哉(ながなわたくや)

初期研修医時代から東京女子医科大学病院、歯科口腔外科学講座で口腔腫瘍、顎顔面外傷、口腔感染症治療に従事しそれぞれ認定医資格を取得。デンマーク・オーフス大学に留学し口腔顔面領域の難治性疼痛について研究。口腔顔面領域の感覚検査器を開発し、国際歯科研究学会議(IADR2015, ボストン)ニューロサイエンスアワードを受賞。2015年に東京女子医科大学病院に口腔顔面痛み外来を開設。統括医師として難治性疼痛患者の治療を行っている。文部科学省科研費を獲得。Neurotalk2017(スペイン)シンポジスト。医学博士。株式会社メドレー仲介型販売取次店。日本口腔顔面痛学会評議員。日本口腔内科学会代議員。